top of page
mecha05

遮蔽のチカラ

日差しをカット。とにかくカット!

真夏の屋外でも、日陰に入ると急に涼しさを感じます

真夏の屋外でも、日陰に入ると急に涼しさを感じますよね

夏場はオーニングで日差しをカット。冬には取り外して日差しを取り込む

オレンジ色の部分が必要なときだけ取り付けるオーニング。夏場はこれで日差しをカット。逆に、冬は取り外して日差しを取り込みます

庭にどのような樹を 植えるかも大事

庭にどのような樹を植える

かも大事な検討事項

その家に、

エアコンがあろうとなかろうと

夏の暑さ対策としてすべての家が

真っ先に取り組むべきことは、

窓から入る「日差しのブロック(遮蔽)」です。

 

真夏の炎天下。

街路を汗だくになりながら歩いていても、

建物や樹木の日陰に入ったとたん、

「あれ? 急に涼しくなった」と感じた経験が、

誰しもあるのではないでしょうか。

 

あの涼感を、

建物全体で長時間にわたって実現していく。

それが、快適な夏の過ごすために

「エアコンのいらない家」がベースとしている

考え方です


じつはこの方法、

みなさんもすでに実践済みかもしれません。

東日本大震災後の「節電期間」を契機に日本中に

広まった、

窓の外にスダレやヨシズを掛けたり、

ゴーヤやヘチマで緑のカーテンをつくったりする

あの方法。あれと同じ発想です。

 

一見ローテクな、昔ながらのやり方ですが、

建物の外側で日差しをカットする手法ほど、

真夏の室内を過ごしやすくする方法はありません。
 

 

日差しの調整は季節に合わせて

 

「エアコンのいらない家」がお手本とする

昔ながらの日本家屋も、大きく張り出した軒

(のき)や庇(ひさし)が、真夏の日差しを

建物の外側でブロックしていました。


ただ、昔ながらの家には一つ弱点が……


真夏の日差しを軒や庇がカットするのはよいの

ですが、その機能が冬にも働くため

真冬の暖かな日差しまで一緒にカットされて

しまうのです。

だから、真冬の室内がとてつもなく寒くなる。


というわけで、

「エアコンのいらない家」は、

軒や庇を大きく張り出させるのではなく、

スダレを掛けたり、

テント素材のオーニングを張ったりして、

季節に合わせた日差しの調整をしています。

夏の日差しが厳しい時期だけ、

一時的に日差しを外部でカットするのです。

 

さらに。

スダレやオーニング以外にも、

季節に合わせて日差しの調節を図る仕掛けが

あります。

 

それは、庭を彩る樹々たち。
 

夏の間は、生い茂った葉が日差しをブロック。
けれど冬はその葉が落ち、枝々に隙間が

できることで、大切な日差しが射し込んできます。

 

 

真夏の日差しがダイレクトに射し込んでくれば、

どんなにハイパワーなエアコンを回しても、

部屋はなかなか涼しくなりません。

 

ムダな戦いは、最初から避けることです。

 

 

1階デッキテラスの上に張られた「オーニング」

1階デッキテラスの上に張られた「オーニング」。これがあるおかげで、真夏の室温は劇的に下がります。なお、真夏のデッキテラスは大変高温になりますので、直射日光が当たっている場所は素足ではとても歩けません。必ず日陰をつくるようにしてください


 

 

bottom of page