断熱のチカラ

窓ガラスの、サイズと位置に気を使う

築40年の安アパートに住む若者。性能の低い窓ガラスから逃げていく熱のせいで、いくらストーブを「強」にしても暖かくなりません

そもそも、窓をどこに設けるか?

夜間はカーテンやブラインドをおろしておくと、熱の逃走防止にひと役買います。「断熱ブラインド」は通常のブラインドより30~40%増しで熱を逃がしにくくする効果があります

ここで、

意外と知られていない事実を一つ。

 

冬に暖房器具を使って暖めた室内は、

ようやく部屋中が暖かな熱で満たされたばかり

だというのに、

じつにその半分以上が、

窓ガラスを通って外へ逃げていきます

(昔ながらの単板ガラスの場合)。

 

穴のあいたバケツに水を注いでいるような……

育てた部下が次々と辞めていくような……

なんとも虚しい気持ちにさせられる事実です。

 

そこで昨今の住宅は、

建物全体を「高気密・高断熱」して、

失われていく熱が少しでも食い止められるよう、

材料、工法の質的向上に力を注いできました

熱の逃亡ルートとなる窓ガラス自体も、

高性能な「高断熱Low-E複層ガラス」を採用する

などして、断熱性の向上に努めています。


これは、とてもよい傾向です。


おかげで、

暖房にかかる電気代は節約できますし、

なにより室内が効率よく暖まります。
「エアコンのいらない家」もこれにならい、

必要な個所に高性能な複層ガラスを配置して、

熱の逃走を食い止めています。

 

 

高性能ガラスだって、限界がある


ただし、

高性能な窓ガラスを使用すれば万事解決、

とはいきません。

 

「そもそも論」になりますが

窓のサイズが大きければ、

いくら高性能なガラスをはめ込んでも、

壁面に比べると、逃げていく熱の量は圧倒的に

多くなります。

 

サイズだけではありません。

窓の位置にも要注意。

日当たりの悪い北面に必要以上に大きな窓を設けて

しまえば、たとえ高性能なガラスでも、

外気の影響は避けられません。

 

ゆえに、

「窓ガラスの、サイズと位置に気を使う」。

 

当たり前ですが、

窓ガラスの断熱性能を十分発揮するためには、

ガラスに余計な負荷がかかる設計を行わないこと

です。

言い換えれば、

自然のチカラに楯突くような設計をしないこと。

 

さらに、

窓を覆うブラインドには、

ハニカム形状の「断熱ブラインド」を標準採用と

しています。

建物の断熱性を左右する窓ガラスは、

ちょっとやり過ぎくらいにケアするのが、

ちょうどよいのです。

 

 

建物の断熱性能は数値ばかりに気をとられていると、家づくりの本質をうっかり見失います。冬の日差しを十分取り入れ、かつ、その熱をなるべく逃がさないようにするには、窓のサイズ・かたち・位置、設置する方角、壁と窓との割合など、考慮すべきことが山ほどあるのです(写真上部は断熱ブラインドを引き上げたところです)

 

 

 

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