
設備のフォロー
機械のチカラも、お借りします


こんな日はどうする?

太陽と同じ輻射熱を発生させる冷暖房機器は、室内の空気を汚さずにカラダを芯から温めてくれます。同じ冷暖房機器でも、エアコンとは熱伝導の方法が異なります
「ナゼいらないの?」のページを
ここまで順番に読まれてきた方。
なかにはこんな疑問をもたれている方が
いらっしゃるかもしれません。
「太陽の熱を有効活用して部屋を暖めるのは
よく分かりました。でも、雨の日や日没後は
太陽の熱が弱まります。その時間帯は
どうするのですか?」
ごもっとも。
太陽のチカラに頼れない時間帯、
あるいは、
太陽のチカラだけでは暖かさが足りない日は、
一体どうするのでしょうか。
放射冷暖房のチカラも借りながら
「エアコンのいらない家」というネーミングの
せいか、この家のセールスポイントを、
「冷暖房機器をまったく使用しない家」と
認識されている方がいらっしゃるかもしれません。
でも、ゴメンナサイ。
結論から申しますと、
「エアコンのいらない家」は冷暖房機器のチカラも
借りながら、快適な住環境を構築していく家です。
ただし、
使用する機器には、2つのこだわりがあります。
①主に輻射熱を利用する機器であること
②機器の使用は「自然のチカラが不足したとき
に限る」という前提で建物全体を設計する
具体的な機器としては、
「放射冷暖房システム」(ピーエス株式会社)が、
これまで設計した住宅で採用実績のある機器です。
機器のパネル内に温水を送り、主に太陽と同じ
輻射熱を発生させることで、
身体にやさしい暖かさをもたらす冷暖房機器です。
「自然のチカラで!」
これからの家づくりのモットーとしては、
じつに頼もしい言葉ではありますが、
このコンセプトにこだわりすぎるあまり、
心地よい住まいが遠のいては元も子もありません。
足りないところは現代の優れた技術で補う。
それが、「エアコンのいらない家」全体に通底する
家づくりの基本方針でもあります。

ピーエス株式会社の「放射冷暖房システムHR-C」。パネル1枚1枚の中を通る温水が輻射熱を発生させ、室内をやわらかな暖かさで均一に満たします。エアコンのように「対流」による熱伝導がメインではないため、肌に直接温風があたるこ とによる不快感がありません