「新建築」に掲載されました(山田浩幸)

2015年4月1日発行

新建築|エアコンのいらない家
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特集『保育の場をめぐる思考』のなかで、山田が設備設計を手がけた「はくすい保育園」が取り上げられました(意匠設計:山﨑健太郎デザインワークショップ)。

(以下、記事より抜粋)

(前略)「大きな家」とするための階段状の保育室は夏の通風計画には絶交の条件となった。南側の風の取り入れ口となる大きな開口と、建物最上部に設けた風の出口となる開口の高低差を最大限利用し、強力な重力自然換気装置を取り入れている。そのため夏季は風が弱い日でも室内を心地よい涼風が通り抜ける。

さらに、既存の井戸水を利用した屋根散水(屋根冷却)を行っている。散水された井戸水は勾配に沿って南側のジャブジャブ池に落ちて貯まる。池に貯まった水によって気化冷却された風が建物内部に導かれる計画とした。

また、建物東西には、既存の樹木をできるだけ残し、夏季は生い茂った緑が東西方向からの日差しを遮光してくれる。冬季は、南面の大開口や数カ所設けられているトップライトより、室内に十分日差しを取り入れる。

暖気は建物上部に溜まるため、サーキュレーションシステムを設置した。一定温度になると暖気回収ファンが自動運転し、建物最上部の暖気回収口より吸い込まれた暖かい空気が、建物下部の窓下から吹き出す仕組みとなっている。この装置によって太陽の恩恵を建物全体に供給する。

新建築社)