「建築ジャーナル」にエアコンのいらない家から2事例を取り上げていただきました
2012年9月号に掲載
「エアコンのいらない気持ちの良い家はできる」という記事で、インタビューと事例が掲載されました。
(以下、記事より抜粋)
――エアコンのいらない家とはどういった住宅なのでしょうか。
(山田)そもそもエアコンがどういったものなのかを考える必要があります。
エアコンは快適な室内環境をつくりだす便利な機器です。
しかし、最近はエアコンによって体調を崩してしまう人が意外と多い。
エアコンのいらない家を希望される建築主のほとんどがエアコン嫌いであり、
なるべくエアコンを使わずに快適に過ごす方法を探しています。
快適な住まいのつくり方が根本的に間違っている気がしています。
誤解してほしくないのですが、
決して「エアコンをつけるな」とエアコンを悪者と見ているのではありません。
室内で快適な環境をつくりだすために、エアコンなどの冷暖房機器ありきの設計は間違っているのではないかということです。
そもそもエアコンのなかった少しだけ前の時代には、夏の暑さや冬の寒さをさまざまな知恵や仕掛けで快適な環境をつくり出していました。
エアコンのいらない家で一番重要としていることは、
決して暑さ、寒さを我慢して暮らすのではなく、本当の意味で体が「気持ちいい」と感じられる空間づくりを目指すことです。
夏の暑い日に木陰で涼みながら、たまに吹く風は気持ちがいいですよね。
この気持ちよさは、決してエアコンで人工的につくり出された一定の涼しい環境ではなかなか得られません。
エアコンのいらない家とは「気持ちがいい家」と言ってもいいかもしれません。
このインタビューの最後で山田は、
「個人的には六本木や新宿のような超高層ビル群をエアコンのいらないビルに変えてみたいですね」と大それたことを申しております。
エアコンのいらないビル。実現したら相当おもしろそうです。
(建築ジャーナル)