家具・建具職人の江澤さん
仕上げ作業も佳境に入り、この日は造作家具と特注の建具が入りました。
この家は、お施主さんの希望で建具の一部に「スタジオM」の作品を入れています。
スタジオMは長野県にある家具・建具屋さんで、いわゆる建築家住宅にも
数々の特注家具や建具を納入しているデザイン・技術ともに優れた家具・建具屋さんです。
代表の江澤さんは数年前に家族とともに長野県に移住されました。
「子供を田舎で育てたかった」というのが理由だそうで、奥さんも江澤さんの決断に
すぐさま賛同されたそうです。いい話。
2階のインナーバルコニーに入れた建具は、かつてこの敷地に建っていたお施主さんの
おばあちゃんの家にあった雪見障子を移設したもの。
江澤さんの腕で見事に復活しました。
床の養生テープが畳の縁みたいで、なんとなく和風な雰囲気が漂います。
1階玄関前の建具はワーロンを張った「現代風の障子」。
「古き良き日本家屋」というコンセプトがこういうところからも、にじみ出てきます。
田舎の古い家育ちの人にとっては、ツボにはまるアイテムではないでしょうか。(小沢)